敷地は大垣城の西側に位置し、周辺には歴史的景観が多く残されている。これらの歴史的景観や周辺環境との調和を図り裁判所としての品格を備えながら親しみを感じられる施設計画とした。 周辺の歴史的景観に見られる「基壇構成」や「外壁要素の分節化」を取り入れ建物の圧迫感を軽減し、また、モノトーン色を基調に木の風合いを取り入れ“和風基調のデザインにより周辺環境との調和に配慮する”大垣市景観計画に沿った色彩としている。 外周は大垣市の花「ツツジ」を中心に緑化を行い、既存の石垣を活かしながら修景し、沿道から目の届く自転車置き場を木造化するなどして、周辺の緑や石垣の風景との調和を図っている。 また、来庁者に配慮し、主要動線は段差のない安全な計画とし、安心して利用できる計画としている。