熊本駅の北方に位置する鉄道高架下の敷地に計画されたJR九州の新熊本支社である。JR九州では地元木材を用いて車両や駅舎等の木質化を積極的に行っている。そのため本建物においても地場産材を用いた木造化、とりわけ「CLT」という新たな木質建材を鉄道高架下に用いる試みを行った。地場産の木材を用いたCLTによってかたちづくられる建物は、地域貢献と先進性を体現し、木のぬくもりを感じる空間を形成している。本建物は環境省の補助事業である「木材利用による業務用施設の断熱性能効果検証事業」を活用しており、今後複数年に渡りCLTの省エネ・省CO₂効果について検証を行うこととしている。
カテゴリ
アプローチ
賞
第63回 鉄道建築協会賞 入選
第31回 日経ニューオフィス賞 九州・沖縄ニューオフィス奨励賞 *
*建築主より応募