雄大な瀬戸内海を望む眺望と、豊かな自然環境に恵まれた小高い丘の上にそのキャンパスはある。建物は、学生が利用する校舎棟・体育館と、施設の顔となる講堂・管理棟の2棟構成とし、その2棟を有機的につなぎ、コンパクトで機能的な空間構成としている。建物が周囲の自然に溶け込むように、外部には積極的に緑地や広場などを設け、利用者にとって使いやすく居心地のよいキャンパスづくりを心がけた。外観デザインは、年を経るとともに味わいを増し、人びとの印象に残る風格のあるデザインを目指した。特に、瀬戸内海に向かう校舎棟の伸びやかな大屋根と講堂のおおらかな曲線を描く特徴的な屋根は、遠くからでもそれとわかるシンボリックな存在となっている。