老朽化した警察署庁舎の現地建替え工事。本館と別館で構成、耐震性を高め、市民の利便性向上を図った。外観は倉敷の伝統である町なみの白壁をモチーフに白と黒を基調とし、地域の警察署として「安全・安心」のシンボルとなるよう正面性のあるデザインとしている。縦格子のデザインとLow-E複層ガラスにより外皮性能を高め、環境・熱負荷の低減に配慮。エントランス内装には県産材の間伐材を用いて、あたたかみのある空間で来庁者を迎える。設計にはBIMを用い、設計段階の初期から多視点の外観透視図や内部イメージを関係者に提示し、デザイン性、機能性の確認と意思疎通、認識共有に役立てた。