大阪ガス発祥の地での新たな情報発信拠点となる展示場計画。「人とガスが出会うと、ぬくもりが生まれる。未来が生まれる。」をキーワードに、新しくて懐かしい、そして地球に優しい環境建築を目指した。空調負荷を抑制する建物配置、先進性を表す外装金属パネルと外壁を組み合せたウォールダクト、木材を利用したルーバー、壁面緑化など意匠計画と環境計画の統合を図った。加えて、ガスコージェネによる発電の最適制御、既存熱供給施設へのコージェネ排熱融通により、この地域でのスマートエネルギーネットワーク構築の一端を担っている。更に、太陽熱の空調利用、エネルギーの見える化の導入、停電対応設備による高いエネルギーセキュリティなど、省エネと同時に安全と安心を提供する。また屋上には水田を設け、地域コミュニケーションの場として活用される。本建物は国交省の建築物省CO₂先導事業に採択され、CASBEE大阪みらいではSランク評価を獲得している。