新潟市消防局・中央消防署

新潟県新潟市

新潟市消防局・中央消防署

緑と潟と調和する市民の安全のランドマーク

東日本大震災直後の消防局建替の計画であり、「大災害時にも継続機能し、消防活動拠点として速やかな初動が可能な消防庁舎」をテーマに掲げ、「機能的で安全かつ運用がスムーズ」「地域の特性を活かし、地域連携・地域景観に配慮」「省人化・省エネ手法の採用により長期持続可能」を前提として、隣接する鳥屋野潟公園に配慮した計画とすると共に、自然エネルギーの活用により機械設備に極力頼らない環境配慮型の施設としている。 具体的には、免震構造を採用して屋上には他地域からの消防隊を受け入れられるヘリポートを設置。7日以上の自家発電設備や消防車両用の自家用給油所も備えている。 また、1階エントランスホールでは、床下の免震装置を覗けるようになっており、来庁者が気軽に防火などに関する知識を身に付けられるよう、消防に関する展示や119番通報と初期消火の疑似体験ができる体験コーナーなど、市民への防災意識への啓蒙とPRが図れるようになっている。 併設する訓練棟では高層建物での火災を想定した訓練ほか、川や海での水難救助用の訓練ができるプール(直径5m、深さ7m)などを設けている。 環境と経済性への配慮として、屋上の太陽光発電設備(20kWh)、館内の吹き抜け「エコボイド」で自然通風や採光といった自然エネルギーを利用するほか、断熱性に優れた窓ガラスやLED照明など採用している。

建築主
新潟市
所在地
新潟県新潟市
備考
設計・監理:安井・太陽設計JV
撮影
サタケ

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