東京国立博物館 表慶館(改修)

東京都台東区

東京国立博物館 表慶館

重要文化財にダイバーシティ機能を挿入する

明治42(1909)年、後の大正天皇のご成婚を記念して建てられた「表慶館」。片山東熊の設計で昭和53(1978)年に重要文化財にも指定された明治末期の洋風建築を代表する建物。 改修設計では、関東大震災を耐えた煉瓦組積造の重要文化財に損傷を与えることなく、バリアフリー対策として、1・2階を結ぶエレベーターを新設し、これまで足の不自由な方々の2階への移動をスムーズなものにした。あわせて多目的トイレも設置している。 当社が関わった東京国立博物館の東洋館や黒田記念館などもあわせた一連の改修は、耐震性の確保や多様化する利用者の便宜、文化財の魅力を伝える展示スペースの性能向上などを目的に、東京国立博物館が積み重ねた歴史と建築的な成果、そこに現代最高の技術と対話で応えているものである。

建築主
独立行政法人 国立文化財機構東京国立博物館
所在地
東京都台東区
撮影
淺川敏
東京国立博物館 表慶館

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