たばこと塩の博物館(改修)

東京都墨田区

たばこと塩の博物館

既存倉庫をコンバージョンした博物館

“ タバシオ” の愛称で知られる「たばこと塩の博物館」(渋谷)が、施設の老朽化や収集資料の増加により、展示面積を約2倍に拡張して墨田区に移転、リニューアルしたプロジェクトである。新たに博物館となった施設は、たばことその製造機械に関連した倉庫として使用されていたが、コンバージョン(用途変更改修)後に博物館としてオープンした後も引続き施設の半分は企業の倉庫として利用されている。 博物館としてコンバージョンするにあたり、博物館としての回遊性やバリアフリー対策として、エスカレーターやエレベータを新たに設置。また耐震補強に加え、既存のRC外壁のさらに外部側を押出し成型セメント板で覆うことで、博物館に求められる高い防水性や日射負荷による温度変化の低減をはかっている。 この外皮のデザインは、たばこの葉を屋内で吊干し乾燥させていた旧来のたばこ製造の風景を、3種類のパネル面状と5種類の色調を使い分けることで表現し、博物館のアイデンティティーを高めている。 また内部空間については、既存施設の限定された開口部を活かして柔らかい光を取り入れ、改修という制約を感じさせない、展示室と調和の取れた空間をつくっている。

建築主
日本たばこ産業株式会社
所在地
東京都墨田区
撮影
黒住直臣

DSA日本空間デザイン賞2015 入選*
*プロジェクト関係者より応募

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たばこと塩の博物館
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