しまの杜こどもセンター(第二しまの杜保育園・しまの杜神明幼稚園)

三重県志摩市

しまの杜こどもセンター

志摩の風土と共生する木の空間

伊勢志摩国立公園内の英虞湾を臨む高台に建つ木造の保育所と幼稚園の一体化施設である。配置計画は2枚のアコヤ貝に挟まれた真珠をイメージし、海に向かって開けた運動場を囲む両側に2つの園舎を、その中心に八角形平面の遊戯室を配置し、海側斜面にはその眺望を楽しめる展望デッキを設けた。屋根は瓦葺、外壁は下見板貼という潮風に強い素材を採用し、志摩の風土になじむ海女小屋のような落ち着いた色調としている。内部空間は、樹齢150年のヒノキ磨き丸太柱をはじめとする構造材を積極的に表し、化粧材にも木をふんだんに採用して、素材の温かみや式年遷宮に代表される伊勢志摩地方の木造文化を感じられる空間としている。また、太陽光発電パネル、全館LED照明、高窓による採光・通風など環境負荷低減にも配慮している。

建築主
社会福祉法人 洗心福祉会・学校法人 洗心學舎
所在地
三重県志摩市
撮影
エスエス 新名清

カテゴリ

シェア

しまの杜こどもセンター

関連作品

お問い合わせ

ご相談などにつきましては、以下よりお問い合わせください。