計画地は新市場、病院、タワーマンション等の開発が進む豊洲五丁目地区にあり、既存市街地に真っ先に接する位置にある。そのため陰影を強く出した庇の水平線やルーバー等の線の重なりによって、新しいまちへの視線を受け止める顔作りを行った。この陰影を活かすルーバーやペアガラス、マイクロコジェネ、プールへの給気を予暖するヒートチャンバー等により、PAL値を15%、ERR値を25%削減する計画としている。また隣接する病院計画と共同で、既存市街地から水辺空間へ導くオープンスペースを創り出している。校舎内部では学年ごとにオープンスペースを緩やかに囲う学年クラスターを形成、多様な学習形態に応える教室計画とし、さらに子供達の成長に合わせてスケール感に変化を持たせたDENを併設している。計画地はかつて貯木場のあった木場に近接していることもあり、内部には木を多用した内装としており、オープンスペースには無垢の角材を使用した「木の階段ホール」を設けている。