やる気さえあれば
力をつけることができる職場

三宅 伸幸
設計部 2012年入社
工学研究科建築学専攻


三宅 伸幸01

どの建築作品にも感じられる中庸の精神に共感

建築・設計という分野を志望した動機を教えてください

愛知県内の新興住宅地で育ち、小学生のときから近所に次々と建設される新しい建物を見に行くことが楽しみで、テレビの建物探訪番組などもよく見ていました。設計者を目指して建築学科に入学しましたが、意匠設計を選んだのは、さまざまな思いをかたちにしてゆく作業に楽しさや魅力を覚えたからです。
最初に入社したのはアトリエ系の事務所で、そこでは幼稚園、児童館など、子どもを対象にした建物を多く担当していました。規模がそれほど大きくない建物が中心で、一つひとつの仕事の回転が早く、多くの設計に関わることができました。個人の裁量が大きいアトリエ系だったからこその経験であったと思います。
ただ、ひとりでできることは限られています。雑誌やメディアを通じて見ていた大手組織設計事務所の仕事には、総合的なバランス力や緻密さがあり、建築をより突き詰めているように感じたことから、転職を考え始めました。

転職先はどのように検討しましたか?

実は、転職先として当社しか応募しませんでした。当社が手がけた建築は、奇を衒うことなく、かといって、淡白なわけでもなく、どの建物にも秩序のある建物の中に社会に対して何かしらのメッセージを提示する中庸の精神が感じられる点が私自身の建築思想と通じていて、この会社で仕事がしたいと思いました。
入社して、まず感じたのは規模の違いでした。入社以来、担当している病院の仕事は、県の大きなプロジェクトです。建築主のトップに知事の名前があったり、建物の竣工時には新聞で報道されるなど、社会的に意味や価値があるプロジェクトに関わっている実感がもてました。
また、事務所内に構造、設備の担当者がいるので、打ち合わせでも双方向で議論を積み上げられることも、よりよい建物づくりにつながっていると思います。


三宅 伸幸02

しっかりと対話を重ねることで潜在的な思いを引き出す

入社後、どんな仕事を担当していますか?

県の公共事業であるあいち小児保健医療総合センターは、2016年に救急棟と周産期センター、今春にはスタッフのための保育所がオープンし、今年も病棟の改修を設計しているところで、つねに何かの設計が動いています。
前職で子ども関連施設の設計をしていたことから、この小児センターを担当することになりましたが、小児医療特有の用語で分からないこともしばしばあり、打ち合わせ後は、逐一ことばを調べていました。また、学校であれば、誰もが通っているのである程度のことは想像できますが、病院の場合、一般に患者として行くときに見えるのは表ルートだけです。スタッフ、患者、給食、ゴミ、薬剤、救急など、病院は動線の種類が多いだけでなく複雑で、部屋の並び方をとっても、何が正解なのか、簡単にはわかりません。建築主と時間をかけて対話を重ねるなかで、病院についてより深く学びながら、自分なりの案を提案していました。

設計の仕事をする上で、大切だと思うことは?

病院の設計を手がけるようになって感じるのは、調整能力の重要さです。病院にはいろいろな部門の方がいます。みなさんからうかがった意見を、自分のなかで統合してまとめるには力が必要ですが、今、設計者に求められるのはまさにそのことだと思います。
そもそも設計とは、みなさんの願いや希望を、建物を通してかたちにする行為です。打ち合わせも事務的にしているだけでは、○○出来る部屋、このくらいの広さといった、建築主のなかで顕在化されている条件しか聞き出せませんが、しっかりと対話を重ねてゆくと、ぼんやりとしか分からなかった潜在的な要望が見えてきます。ことばになっていない思いを引き出しながら、いかにスマートに合意形成をしていくか。それが設計という仕事の楽しさであり、醍醐味だと思います。


三宅 伸幸04

フランクでフレンドリーな雰囲気

最近の仕事について教えてください

あいち小児保健医療総合センターと並行して、市民病院の設計を担当しました。市の中心部にありながら、公園に隣接する立地で、建物から見る外の風景、その抜けのよさを活かそうと、全室に窓がある見晴らしのよい病院を提案しました。スタッフの方の働きやすさ、そして患者さんの豊かな療養環境をかたちにできればという思いで設計しました。

職場の雰囲気を聞かせてください

名古屋は1フロアということもあって垣根はありません。フランク、フレンドリーな雰囲気で、自由に発言することができます。コミュニケーションも取りやすく、規模的にはベストな職場環境かもしれません。

入社希望者へのメッセージを

仕事を任せてもらえると同時に、決してほったらかしというわけではなく、わからないことは周囲に聞ける環境があるので、やる気さえあれば力をつけることができる職場です。


三宅 伸幸04

関わったプロジェクト:あいち⼩児保健医療総合センター
関わったプロジェクト:あいち⼩児保健医療総合センター
関わったプロジェクト:あいち⼩児保健医療総合センター
関わったプロジェクト:あいち⼩児保健医療総合センター