重光 理沙

設計部

工学研究科都市系専攻









地元・大阪で、誰もが知っている建築をつくりたい

建築・設計という分野を志望した動機を教えてください

得意な科目は理系でしたが、社会系の勉強が好きでした。大学に進学する際、いろいろ調べてみると、建築は理系でありながら、建築史や社会のコミュニティの在り方なども勉強できる学問であることがわかってきて。また、自宅の1階が工場で父親の仕事場だったこともあり、幼い頃からものづくりが身近な環境にありました。
手を使うことが好きで、模型をつくるのも楽しそうだったので、建築学科に進むことを決めました。
大学の研究室では意匠と歴史を専攻しました。東日本大震災や熊本地震が発生した頃で、先生が関わっていた被災地の復興プロジェクトに参加し、「みんなの家」という集会所をつくるお手伝いをしました。被災された方々との関わりのなかで、いろいろ気づきを得ることが多く、本当に貴重な経験をさせていただきました。

入社のきっかけは?

生まれも育ちも大阪だったので、地元に本社があり、代表作も大阪にある会社で、誰もが知っている建築をつくりたいと考えていました。組織設計事務所を希望したのは、一人で設計するよりも、チームで何かをつくることが私には合っていると思ったからです。
大学のOBOGから、会社の雰囲気についても聞いていましたが、面接の際も、自分の人柄や趣味についての対話を楽しむことができ、親しみやすい会社と感じたので、安井に入社しました。

自分で考え、チャレンジしながら学ぶ

入社当初はどんな仕事をしていましたか

入社後、医療施設の設計チームに配属され、病院の設計に関わっています。病院は関係者の数が多く、設計の過程でも、エンドユーザーに近い方の話を聞く機会が多くあります。現在も担当している病院は市内で唯一の公立総合病院で、この病院にかける行政や医師の方々の強い思いを感じました。
また、打ち合わせでは医療の専門用語が多く、当初はわからないことばをメモにカタカナで書いていました。ことばだけでなく設計のプランについても“最初は何かを参考にしながらでも、自分で調べて考えないと身につかないよ”と、上司からアドバイスされ、自分で勉強し、わからないなりに図面を引くことで、一つひとつ理解していきました。
病院の設計はパズルのような難しさがありますが、ヒントを出してもらいながら自分で考えてチャレンジする時間をいただき、いろいろと学ばせてもらっています。

最近の仕事について教えてください

ガンの免疫細胞治療、不妊治療、人間ドックなど、先制医療や予防医療をおこなうクリニックが集まっている複合ビルに関わっています。一般的な病院にない分野もあるので、日々勉強中です。

対話を重ねることで、図面は必ずよくなる

仕事のおもしろさ、やりがいはどんなときに感じますか?

私たち設計者はクライアントに、常にベストを提案しているつもりですが、設計のプロセスでは、クライアントの方の意見を反映しながら、作業を進めていきます。そうやって対話を重ねた上で完成させた図面は、最初に提案したものよりも、必ずいい図面になっているんです。
一緒に考え、つくることによる変化や成果を実感するとき、達成感を覚えます。

今後、どんな仕事をしてみたいですか?

医療施設の設計では、これからも経験を積んで専門性を深めていきたいです。また、映画や美術、音楽など、芸術鑑賞が趣味なので、いつか美術館やホールなどの設計にも携わってみたいですね。

入社希望者へのメッセージを

組織設計事務所では、クライアントだけでなく社内外の多くの方々と協同して、仕事は進んでいきます。それぞれが意見を持って議論しながら、一緒に楽しく仕事ができればと思います。

2023.1

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