賈 亦楊

都市デザイン部

理工学研究科建築学専攻

都市の在り方に対する考えやスタンスに共感

入社のきっかけは?

理系の科目が弱かったので、建築の分野に進めるかという心配もあったのですが(笑)、たくさんの人がいいな、好きだなと感じられる空間をつくりたいという気持ちから、中国の大学ではランドスケープを専攻しました。卒業後に来日して、最初は日本語学校に通いながら受験の準備をして、大学院で2年間、勉強しました。

もともと組織設計事務所に興味があったのですが、正直、日本の就活に慣れていなかったため、迷うところもあって、デベロッパーやコンサルタント会社も受けてみました。ただ、会社の規模や雰囲気などが、自分のイメージしていた職場とはちょっと違って。

大学院の研究室の先生が会社のOBだったことから、いろいろ話を聞く機会があったのですが、当社は都市デザイン系の仕事も多く、住人の立場から都市の在り方を考えるというスタンスに共感を覚えたこともあって入社を決めました。

入社当初はどんな仕事をしていましたか?

最初に関わったのは、板橋区の大山駅周辺の商店街を含めた再開発の計画です。外構や敷地内のオープンスペースをどのように使うか。ランドスケープの専門家の方と協力しながら提案しました。マンションのなかの空間を、住人の方々がどのように利用できるか。いろいろ考えながら、提案をかたちにしていくことがおもしろかったです。

再開発に関わる仕事はスパンが長く、この仕事は今後もしばらく継続します。こうした長期の仕事と同時に、設計部と協働で4~5カ月、集中して準備を進めるコンペやプロポーザルの仕事なども担当しています。

住人や利用者が何を望むかを第一に考える

都市計画の仕事をする上で大切だと思うことは?

人びとがどんな空間を望んでいるか。住人や、実際にその建物や空間を利用する人たちの視点から考えることが大切だと思っています。中には「私はこう考えて、プランを立てています」と自分の意見を主張する人もいますが、都市計画をする人間に求められるのは、利用者の立場で、プランを立て、提案することです。

敷地の広さに関わらず、私たちは建物だけでなく、その周辺も含めてどういう空間をつくっていくかを考えます。たとえば駅との関係で道路をどうするか、人の動線をどうスムーズにするか。都市計画は広範囲にわたるものなので物事を俯瞰で見て、考える視点も大切です。

建物を主に考える設計者に、より広い視点から空間をつくることについてアドバイスできればと思っています。

仕事のおもしろさ、やりがいはどんなときに感じますか?

やはりいちばん楽しいのは、コンペやプロポーザルで特定していただくことです(笑)。特定されるということは、クライアントの方々が私たちの提案した空間の使い方などに共感してくださったということなので、その提案をベースにした、建物や空間を実現できると嬉しいです。

希望は海外プロジェクトを担当すること

今後、どんな仕事をしてみたいですか?

東南アジアなど海外のプロジェクトが多いことも、当社に入社を決めた動機のひとつでした。これまでも海外プロジェクトのコンペやプロポーザルは担当していますが、今後、会社で中国での仕事が立ち上がったら、ぜひ参加したいです。

休日はどのように過ごしていますか?

少年漫画、ジャンプ系が大好きなので、休日はまず漫画を読みます(笑)。あと劇団四季などのミュージカルやライブも好きなので、海外から有名な作品が来ると、友達と一緒に見に行っています。『ライオンキング』は大好きで、もう5~6回は見ています。

入社希望者へのメッセージを

都市デザイン部は自分が興味を持っている分野やこういうことがやりたい、というものがあれば、それについて深く学ぶことをサポートしてもらえる環境があり、会社は自由な雰囲気があります。仕事をする上では、ぜひ自分が好きなことを見つけてほしいと思います。

2022.12

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