宮武 慎一
設計部
自然科学研究科建築学専攻
設計を通じてまちを元気にしたい
子どもの頃の夢は何でしたか?
小さいときからブロック遊びや絵を描くこと、ものをつくることが好きでした。昔の友人からも、”ずっと建築家になりたいっていってたよな”といわれるように、小学生の頃から建築家になりたいと思っていました。
入社のきっかけは?
大阪の会社が希望でしたが、最初に内定をいただいたことを人生の縁と考え、入社を決めました。組織設計事務所を希望したのは庁舎や図書館など、公共建築を設計したかったからです。
建築には、まちの風景をつくり、変えてゆく力があります。社長はよく”建築はまちを元気にする”と話していますが、僕もそのことばがとても好きです。特に公共建築はまちのシンボルになりうる存在です。その建物が建つことで、まちがどう元気になるか、重要なのはそこだと思っています。
大学時代に通った、思い入れのある街の設計を担当
最近の仕事について教えてください
神戸開港150年を記念した施設の設計を担当しました。神戸市が整備・開発を進める港地区で、港に人を呼び込むような建築を、という市側の要望もあり、市民が自由に出入りできる建築にしようと、1階は三層吹き抜けの開放的な空間にしています。神戸は100万ドルの夜景で知られるまちなので、建築のライトアップにも力を入れようと、電気担当者と一緒に計画しながら、まちに調和するデザインをしました。
出身は大阪ですが、神戸は大学で通った土地で、思い入れも強かったので、まちの魅力を少しでも向上させるプロジェクトに関わることができたのは嬉しかったです。
設計の仕事をする上で、大切だと思うことは?
設計の仕事は関わる人の数が多いので、いろいろな意見を調整する力が必要です。あと、やることが多いので、仕事のプライオリティを考えることも不可欠だと思います。
YASUI CAMP、U-35委員会など若手設計者の交流の場で知見を深める
仕事のおもしろさ、やりがいはどんなときに感じますか?
建物ができて、建築主に喜ばれたときと、完成した建築でまちに活気が生まれたと思えたときが嬉しいです。建築の設計は大変なことも多いですが、ものづくりが好きなので毎日が刺激的で、幸せな仕事だと思います。
大阪事務所では、若い世代が活躍できるように30歳以下の若手社員で、「YASUI CAMP」というチームを立ち上げました。キャンプという言葉には、みんなで野外で遊ぶイメージとシェルター(避難所)という意味を込めています。
日本建築協会に所属する若手設計者たちによる「U-35委員会」にも参加していますが、同世代の同業他社の人たちから受ける刺激はすごく大きいですね。U-35では異なるジャンルで活躍する同世代のゲストを招いたトークバトンや、学生を対象にしたコンペなどを開催してきました。今後はここで学んだことを、仕事にも活かしていきたいです。
今後、どんな仕事をしてみたいですか?
これまで庁舎や学校、展示場や大学の図書館などいろいろな用途の設計をしてきましたが、ものすごく大きな建物の経験はないので、一度は、まちにインパクトを与える超高層ビルのような大きな建築の設計をしてみたいです。それと同時に、小さな建物の設計をバランスよく担当できると、楽しそうですね。
休日はどのように過ごしていますか?
普段、忙しいので、子どもと一緒に遊んだり、一緒に過ごす時間を大切にしています。
入社希望者へのメッセージを
自分の考えや意図をきちんと伝えれば、受け入れてもらえる自由で風通しのよい会社です。普段は忙しく仕事をしていますが、スケジュールを守れば、節目節目で休みを取得できるなど、個人の裁量を認めてもらえる職場環境があります。
たとえ小さなことでも、いろいろな案をどんどん出す人、手を動かす人、よく考える人、元気な人と一緒に仕事がしたいです。
2017.7
U-35委員会……日本建築協会における「若手設計者を中心とした協会活性化のための新たな活動プログラム」として、関西を中心に活動する組織設計事務所、ゼネコンの35歳以下の若手設計者が集い、2013年4月に設立された組織。