グィエン フィー クァン

国際部

循環建築工学専攻









夢は日本で勉強して、建築家になることだった

建築・設計という分野を志望した動機を教えてください

日本の建築や文化が好きで、高校生の頃から、夢は日本で勉強をして建築家になることでした。ベトナムでは、建築学科に進学するには2年間、ドローイングの勉強をしてテストに合格する必要があります。そのテストをクリアして、ベトナムの大学の建築科で5年間、学びました。
その後、奨学金を得て、熊本の大学に留学し、修士、博士課程を修了し、最初は熊本の設計会社で仕事をしました。

入社のきっかけは?

熊本の設計会社に勤務中、安井と一緒に仕事をする機会がありました。安井は海外のマーケットも視野に入れていて、プロジェクトもたくさんあります。私はベトナムのマーケットを把握していたので、安井の国際部に入社し、主にベトナムのプロジェクトを担当しています。

日本とベトナムの間に立ってマネージメントする

国際部では、どんな仕事をしていますか?

現地との窓口として、プロジェクトのマネージメントをしています。お客さんは地元のベトナム人なので、まずは打ち合わせをして話を聞きます。お客さんの意見を踏まえてどんな建物にするか、社内でコンセプトを考え、複数のアイディアを出して、オリエンテーションの準備をします。
安井のグループ会社はベトナムにもあるので、現地のスタッフとは毎日、オンラインや電話で話します。隔月に一度は打ち合わせのためにベトナムに足を運んでいます。
コロナの影響で現地に行けない時期がしばらく続きましたが、その間はネットや電話でやりとりして対応しました。

ベトナムと日本では、仕事のやり方に何か違いはありますか?

何カ月も先のミーティングの日時もフィックスするように、日本人はスケジュールを組むのがとても早いです。あと、電話だと状況によって相手に迷惑かもしれないという遠慮もあるのでしょうが、メールでの連絡がすごく好きですね(笑)。
ベトナム人のビジネスマナーは電話です。ベトナムでは「来月のこの日にミーティングがしたい」といっても「そんな先のことはわからない」と、いわれます。電話で「明日、ミーティングをしたい」と伝えて、OKかNOか、すぐに返事をもらいます。電話で話をすると、相手の感情もよくわかります。ベトナム人にとってはフィーリングも大事です。
あと、日本ではきちんとステップを踏んで仕事を進めますが、ベトナムで建築に関わっているのは若い人が多いこともあって、物事を早く進めようとする傾向があり、変更などにもすぐ対応します。どちらがよい悪いではなく、日本とベトナムの間に立って、仕事のすすめ方も含めてマネージメントするのが私の仕事です。

仕事のおもしろさ、やりがいはどんなときに感じますか?

私の仕事の目的は、自分もお客さんも、会社の人も、関わるみなさんが楽しくなること、プロジェクトをビジネスとしても成功させることです。お客さん、現地の設計者、デザイン会社、コーディネーター……建築は関わる人がたくさんいます。仕事を上手く進めるには、オペレーションをきちんとすることが大切です。結果が満足できるものになり、プロジェクトのメンバー全員が楽しく、納得いくことを目指しています。

仕事を通じて日本と他国の架け橋になる

職場の雰囲気を聞かせてください

欧米の人と仕事をした経験もありますが、日本の会社はアットホームです。安井のみなさんはとてもやさしくて、国際部のメンバーはサポートしてもらっています。
今、私は単身赴任中で、妻と子どもたちとは週末に一緒に過ごしていますが、これも安井が柔軟な勤務形態を採用しているからです。ワークライフバランスを取ることができるのも会社のフレキシブルなシステムのおかげで、ありがたいと思っています。

入社希望者へのメッセージを

安井の国際部では、建築の仕事を通じて日本と他の国の文化の架け橋になる、面白い仕事ができます。私もベトナムだけでなく、他の国のプロジェクトも担当しています。毎日新たな発見がある、そんな職場です。

2023.1

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