Zahra Dhia Imtinan

国際部

工学研究科地球総合工学専攻









交換留学生、大学の修士を経て、設計事務所へ

建築・設計という分野を目指した動機を教えてください

シビルエンジニアで建築構造のコンサルタントの仕事をしている父親に、部屋のレイアウトを変えたいと相談したら、「自分でスケッチを描いてみて」といわれ、スケールを合わせて部屋のデザインをしたのが7、8歳の頃でした。設計というにはほど遠いものの、父が子ども向けに設計の考え方を示してくれたことが、空間づくりに興味を持つきっかけだったと思います。高校時代は美術にも興味がありましたが、設計によって社会の問題を解決できるのではないかという思いから、大学では建築を専攻しました。

インドネシアでは、教授と一緒に1学期に2~3の設計プロジェクトを担当する授業があります。教授のもとで毎週、事前に決めたテーマについて話し合い、どんな建物を設計するか、実践を通じて学びます。日本でいえばプロポーザルを作成するような感じで、おもしろい授業でした。

入社のきっかけは?

大学を卒業する前に半年間、交換留学生として来日しました。在学中に所属していた研究室の教授に大学の修士のプログラムを薦められたことから、インドネシアにいったん帰国して大学を卒業した後、大阪大学の修士課程に進みました。博士課程に進むか、それとも就職するか検討し、やはり実践で経験を積みたいと建築業界の会社を調べるうちに、設計事務所で仕事をしたい気持ちが強くなって。海外のプロジェクトも多く、長い歴史もあり、大阪でよく知られている安井建築設計事務所に応募しました。

各国の文化や習慣が反映されることも、建築のおもしろさ

入社後、どんな仕事をしていますか?

国際部で、主に海外のプロジェクトの設計を担当しています。ベトナムのリゾートホテルやヴィラ、中国の複合施設の計画などのほか、インドネシアへの営業活動にも関わっています。

仕事のおもしろさ、やりがいはどんなときに感じますか?

まだ設計者としての経験が浅く、いろいろわからないことも多いので、新しいことを学び、少しずつ知識やスキルが身についていることを実感できたとき、自分も設計のプロに近づいているのかなと嬉しくなります。

日本、インドネシア、ベトナム、中国など、各国にはそれぞれの文化や風習があり、それが建築にも反映されています。たとえばベトナムの仏教徒の家には必ずお祈りのための部屋があるとか、そういう違いを知ることもおもしろいですね。

今後、どんな仕事をしてみたいですか?

コンサートホールに興味があるので、設計に携わってみたいです。母国のインドネシアは発展の最中にあるので、いつかインドネシアでも建物を建てることができればと思います。

設計の仕事を通じて、日本と自国の橋渡しができれば

職場はどんな雰囲気ですか?

ムスリムの私は1日5回、礼拝するのですが、会社からはその場所を用意してもらっています。宴会でも、お酒を飲まないことに配慮していただくなど、異なる文化圏から来た私のことを受け入れてくださっているみなさんに感謝しています。

休日はどのように過ごしていますか?

月に1、2度は食事づくりにあてています。宗教上、食事の制限が少なくないので、休日に2~3週間分の食事をまとめてつくって冷凍して、それをお昼のお弁当や夕食時に解凍して食べています。日本の食事はおいしいですが、やはり自分の国の料理を食べたくなりますし、レストランでばかり食事をするとお金もかかるので、インドネシア料理をつくっています。

お弁当づくりをしない休日は、友人と一緒に京都など関西のまちを歩いたり、博物館に行ったりしています。

入社希望者へのメッセージを

安井は海外の仕事にも積極的な会社なので、チャレンジすることが好きな人に向いていると思います。

2024.11

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