小林寧々
設計部
工学研究科建築学専攻
インターン中、話しやすい会社と感じて
建築・設計という分野を志望した動機を教えてください
中学・高校と理系科目が得意で、理系の中で小さい頃から好きだった工作や絵の技術を活かせる分野を探していて興味を持ったのが建築学科でした。こうした理由で学科を選んだため、建築家や建築作品をあまりよく知らなかった私は、入学後、周囲の人たちの建築への関心の強さに刺激を受けました。最初は自分の考えを思い通り表現することが難しかったのですが、年に4回ある設計課題の授業でアイディアをブラッシュアップしていく作業はとても楽しく、自分の描いたパースや作品が評価されることも嬉しくて、建築の道に進みたいと思いました。
入社のきっかけは?
就活の前に、安井にインターンに来たことがきっかけです。インターンを通じて組織設計事務所の仕事がわかってくると同時に、一学生でもユニット長に直接プレゼンできるなど、安井には明るく話しやすい空気があるという印象を持ちました。設計の仕事をするなら温かい会社に行きたかった私は、インターンでの経験から入社を希望しました。
東京事務所で初の完全ZEBオフィスを担当
入社当初はどんな仕事をしていましたか
複数のプロジェクトでアシスタントをして、トイレや階段などの図面の描き方を教えてもらった後、空港の立体駐車場に関わりました。空港プロジェクトは面接時にやってみたいと話していたので、入社間もない自分が設計者のひとりとして、1フロア1万㎡、トータル9万㎡という大規模な駐車場の設計を担当できたことが嬉しかったです。 意匠面では地域の織物をイメージして外壁をデザインしたほか、台風の多い土地という地域性を配慮して、必要な強度を満たし、潮に強い建材や植物を選定しました。コロナで中断後、2024年春に規模を変更して、まもなく着工する予定なので、竣工を楽しみにしています。
最近の仕事について教えてください
東京事務所で初の完全ZEBとなる、横浜のオフィスビルの設計を担当しました。3階建て約3000㎡の建物で、ZEBを達成するために建築では日射負荷を抑え、設備ではシミュレーションを重ねて効率的な機器を選定したほか、海が近い地域だったので浸水や塩害対策をおこなうなど、若手中心の設計チームが連携・協力して進めたプロジェクトでした。 社内コンペで選ばれた安井の東京事務所は、これまでの仕事を通じて信頼関係のあった先輩2人に声をかけてもらって関わったという経緯があります。2人はこれからのオフィスはどうあるべきか、働き方への問題意識を共有していたので、それを社内に投げかけ、設計に反映していくプロセスは、とても勉強になりました。この仕事を通じて、設計はソフト面にも作用できるという手応えを持ったので、この経験を今後の設計に活かしていきたいです。
移転後の事務所はどんな雰囲気ですか?
平河町では外の気配や光を感じられず、部署ごとに階が分かれていたので他の部とのコミュニケーションが薄い印象でした。壁を取り払った空間にフリーアドレスを導入した美土代のオフィスは、他の部署の人たちが打ち合わせしている姿も目に入るので、社内でどんな仕事が動いているか、垣間見ることができます。人とすれ違う機会が増えたので、アイディアの共有や雑談もしやすくなりました。
長期休暇は海外旅行でリフレッシュ
仕事のおもしろさ、やりがいはどんなときに感じますか?
完全ZEBを実現した会社から、関連会社の東北支店も完全ZEBでやりたいといわれ、担当しています。会社の方が「小林さんがいるから大丈夫だよね」といってくださったように、自分を信頼してもらえていることはありがたいし、やりがいを感じます。
休日はどのように過ごしていますか?
一昨年、一級建築士を取得したので、長期の休暇は海外旅行に出かけてフルに遊んでリフレッシュしています(笑)。安井のメンバーでは月に一度、テニスをしています。若手メンバーは活気があって、先日も20人ほどで鰺釣りに行きました。
入社希望者へのメッセージを
設計の仕事はプロジェクトに関わるメンバーが課題を共有し、解決することを繰り返しながら進んでいきます。安井の人はフレンドリーな人が多いので、困ったとき、ひとりで考えるのではなく、気軽に声をかけ合い、仕事を進められる会社だと思います。
2025.8
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